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(07/Jul/2020)

3モニター化

 HDMIでPCに繋ぐ小型ディスプレイを購入しました。Raspberry Pi用の7インチWSVGA(1024x600)で、IPSパネルであったりケーブル横出しであったりと概ね要望通りのものですね。色再現性の低さと本体厚さが欠点で、価格も9,000円程という弱点があります。私は投資で毎月T-POINTを貰えるのでそれを充当して買いました。それがなかったら買っていないでしょうね。今や安物なら21インチで15,000円程度ですから。

 小型ディスプレイにも色設定機能はいろいろありますが、PC側でガンマ補正しないと話になりません。灰色すら表現できてないのはどうなんでしょうかね。私物PCでは完璧に近い状態まで調整できました。今までサブモニターが必要な時には、Splashtop Wired XDisplayという有料ソフトでAndroidタブレットと接続していました。使っているタブレットがPCよりも高解像度なので好きな解像度を選べて便利ではありますが、有線とは言え1秒未満のディレイが発生しています。購入した小型ディスプレイはディレイなど皆無。これは快適ですね。

 小型ディスプレイを購入した一番の目的は、仕事環境の構築。会社ではノートPCに21インチのFullHDディスプレイを接続していて、在宅勤務環境でもこれと同じ作業性を確保する必要があります。家に21インチのディスプレイを置くと邪魔なので、それを避ける形でAndroidタブレットと小型ディスプレイの両方使います。ノートPCなので3モニター環境ですね。これで概ね満足いく状況になりました。私物PCと違って会社のノートPCはRGB別のガンマ調整ができない糞仕様なので、色味が気になります。そこで、色を気にする物はタブレットに、ディレイが気になる物は小型ディスプレイに表示させるようにしています。Microsoft Teamsで会議をしながら内職する際にはTeamsを小型ディスプレイに表示します。これでマイクのミュート切り替えにもたつくことはありません。


(24/Jul/2020)

Steinbergの術中に嵌る

 私は作曲ソフトのCubase7.5 Artist(正確にはCubase Artist 7.5ですが分かりにくいので語順を変えてます)を愛用していましたCubaseはバージョンごとに呼び名に差はあるものの、基本的にはElements, Artist, Proの3バージョンあります。素人がストレスなく楽しむにはArtistくらいは必要。スタジオを使うような人はPro必須ですね。私はCubase10.5 Artistを買うことになるでしょう。Cubase7 Artistより1万円ほど安い35,000円ではありますが、購入を回避する策はないものかと思っていたら、何と7/1~7/28はキャンペーンだとかで、

とのことです。驚くことに、14年前のCubase4からもアップデートやアップグレードができるんですね。3D描画ソフトのShadeなんて毎バージョンでアップデートし続けないとその権利はなくなっちゃうシステムだったんですけどね(注:Forum8に買収された後どうなっているかは不明)。

簡単に税込価格表を書いてみるとこんな感じ。Cubase6より前は区分けがよく分からなかったので割愛してます。尚、間違いがあっても責任は持ちません。

購入対象
10.5 Pro10.5 Artist10.5 Elements
10.5 Artist¥17,952
→ ¥0
--
10 Pro¥7,150
→ ¥4,290
--
10 Artist¥39,600
→ ¥23,760
¥5,940
→ ¥3,564
-
9.5 Pro¥19,140
→ ¥11,484
--
9.5 Artist¥39,600
→ ¥23,760
¥15,620
→ ¥9,372
-
7~9 Pro¥23,980
→ ¥14,388
--
7~9 Artist¥39,600
→ ¥23,760
¥21,560
→ ¥12,936
-
6~6.5 Pro¥35,970
→ ¥21,582
--
6~6.5 Artist¥39,600
→ ¥23,760
¥21,560
→ ¥12,936
-
6~10 Elements¥59,400
→ ¥37,048
¥27,500
→ ¥17,908
¥2,420
→ ¥1,452
競合から¥41,800--
新規¥59,180
→ ¥35,200
¥35,200¥13,200

 私は7.5 Artistからなので、10.5 Proなら23,760円で、10.5 Artistなら12,936円。これから物入りですし、プロになるつもりなど皆無(自分の商売に利用する程度)なので、ケチって10.5 Artistにすることに決定しました!


(25/Jul/2020)

ビバnetrino

 歌唱用合成音声として一番有名なのは初音ミクすなわちVocaloidでしょう。とことん調整されたものは本当に凄い品質ですが、普通は合成音声感丸出しでちょっと使いたくないなと思わされます。そんな私が使っているのはCeVIO(チェビオ)です。声データの「さとうささら」は歌もナレーションもできるので重宝しています。殆ど調整することなく人っぽく歌ってくれる点でVocaloidより楽で優れていると言えるでしょう。しかし、まだまだ満足できないレベルです。発売当時の2013年はこのCeVIOの隠れマルコフモデルという方式による発声推定が実用性と性能の観点で最善だったと言えるでしょう。しかしそれも今は昔。この手の推定には機械学習という手法があります。

 機械学習を使って合成音声に歌わせる手段であるneutrinoが登場したのは2019年だったかと思います。学習データ不足と思われるバグがあったため使用を避けていましたが、フリーソフトであるというのは驚くべきことでしょう。最近PCが複数回クラッシュしたのを機に、使うソフトを見直している中「neutrinoも、もう使えるレベルになってるのでは?」と思って、neutrinoの最新版を使ってみました。

サンプルとしてCeVIOバージョンとneutrinoバージョンを並べてみましょう。

CeVIO
neutrino

 …うん、歌う際に力の入る曲に使えますね。ロングトーンでまだ不安定さが残っているんですけど、フリーソフトでこのレベルは素晴らしい。声データは「東北きりたん」。neutrinoではコーラスっぽい歌い方をする「謡子」も使えます。いやあ、凄い。発売当時15,000円したCeVIOをあっさり出し抜きましたよ。CeVIOも機械学習版の開発の噂があって、期待できます。

 どうやって歌わせるのかですが、neutrinoにMusicXMLファイルを読み込ませます。midiファイルではなく、MusicXMLです。実は作曲ソフトCubaseではProでないとMusicXMLを生成できません。私が使っているCubase Artistは直接MusicXMLを生成できないので、ヴォーカルパートをmidiで出力したものをCeVIOに読み込ませて歌詞入力をし、それをMusicXMLで出力しています。これからもCeVIOが編集ツールとして活躍しそうです。


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