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(13/Aug/2020)

アメリカ人が描く和の世界

 PS4のゲーム、「Ghost of Tsushima」を購入しました。Youtubeでのプレイ動画を見てやりたくなった次第です。Sony Interactive Entertainmentが販売しているものの、開発したのはSucker Punch Productionというアメリカのソフトウェアハウスです。当然、ディレクターもアメリカ人です。そんな出自のゲームの舞台が鎌倉時代の日本で、テーマが元寇であるという点が興味深いところです。そう聞くと、文化大革命、64天安門のミックスのようなゲロ以下の臭いがプンプンするゲテモノを想像する方も多いでしょう。ところが、プレイしている様子を見れば日本製の作品かと思うほどに「和」の世界なのです。人物の顔は確かに昔の日本人(一方、蒙古は本当にモンゴル人顔(実際攻め込んできたのはその多くが支那朝鮮の連中ですけどね))で、着物も江戸感がなくもないのですが変ではありません。風景は昔見た田舎のそれで妙に安堵する懐かしさを覚えるもので、美しさも素晴らしく…こんな綺麗なグラフィックを日本のソフトウェアハウスが作れるわけがないと思い直して、確かにこれは洋ゲーだなと不思議な帰着をするのです。

 調べてみると、ディレクターは黒沢明作品のファン。鎧が戦国時代のそれに見えるのは見栄えを考慮してのことで、鎌倉時代のものではないと分かった上での選択らしいです。そういった観点で見ていくと、城は…天守っぽいものがあったりするので色々な時代が混ざっていそうです。鎧もそうなのかも知れません。走り方は当時の日本人ではないのですが、ゲームの快適さを考えたら妥当でしょう。控えめながらジェスチャーがアメリカーンな部分もありますね。初めは笑っちゃうのですが、アンチャーテッドばりの崖登りや飛び移りがあるくらいなので、そのうち気にならなくなります。

 日本特有と言ってもいいジェスチャーと言えばお辞儀です。現代人は掌が腿の側面に来るようにしますが、昔は掌を腿の前面に置いていたんですよね。まさにゲームキャラクターたちのするお辞儀がそれで「ああ、確かに昔はこうだわ」とすっきりする感覚を覚えました。

 言葉に関しては元々が英語なので日本語はSony Interactive Entertainmentによるローカライズの問題になります。現代語に近いのが納得いかないんですよね。鎌倉時代を再現したら何を言っているか殆ど分からないでしょうけど、江戸後期にできた助動詞「です・ます」が当たり前のように出てくるのは気になってしまいます。百姓の言葉にする工夫くらいはしてもらいたいものですね。SIE、頑張れよ…。もう一回倒産して別の名前に変わりたいか?

 言葉と言えば、それほどになりませんけどキャラクターのリップシンクが全くできていません。キャラクターは英語を喋っているのです。ここは、両言語でリップシンクしているFinal Fantasy VII Remakeを見習っていただきたいと思います。


(21/Aug/2020)

道路工事なんて連休中にやれよ

 今週、私が仕事している部屋の真横の道路で全面補修工事が行われました。路面引きはがしで砂埃が舞い上がって、窓を閉めざるを得ませんでした。自室に空調なんてないし、閉めてるのに臭いが入るという地獄です。よくあの環境で仕事をこなしたものだと思います。連休中にやってくれればこんな酷い目に遭わずに済んだんですけどねえ。

 話はそれだけで済まず、木曜日の夜に自室と道路の間にある愛車を見たら砂まみれになっていたのです。周辺の車が皆同じ状態。そこで翌日、現場監督に「養生してくれないの?」って話をしたら「洗車されたらその費用をお支払いします」とのことでした。実は再舗装時の乳剤が車に飛び散って黒い斑点になるという「事故」がよくあるということなので、そちらの方が気になるという話をしました。壁で養生の板を作るそうなのですが、希望があればビニールカバーをしてくれるというのでお願いしました。口が弱めのゴムになっているビニール袋を想像して下さい。その巨大なものを上から車に被せる感じ。これで一安心。

 そして無事舗装は終了。ボコボコだった表面が綺麗に平坦になりました。洗車、どうしよう…。


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