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(03/Feb/2014)
モンティ・ホール問題
 モンティ・ホール問題という確率に関する問題をご存じだろうか。私は最近まで知らなかったぞ! これって、そもそも問題になるような話じゃないんですよね。言葉の使い方に問題があるようにしか思えません。この問題の名前や出来た経緯などは他のサイトにお任せします。カモン、Evil Google
 では、この問題を簡素化して説明しましょう。これはあるゲームにおける思考に関するものです。ゲームのルールは以下の通り。
  1. 逆さに置かれた紙コップが3つあり、その中のランダムに選ばれた1つにだけにコインが入っている
  2. プレイヤーはコインの入ったコップを当てれば勝ち
  3. プレイヤーが1つコップを選ぶと、ホストはそのコップ以外の空のコップ1つをランダムに選んで、それが空であることをプレイヤーに見せる
  4. プレイヤーが残った2つのコップから1つだけをもう一度選択するとゲーム終了
 3つのコップそれぞれにA, B, Cと名前を付けましょう。プレイヤーがまずAを選び、ホストがCの中が空であることを見せた場合、プレイヤーはA, Bのどちらを選ぶべきか。
 正解はBです。始めに選んだ物ではない方を選ぶという方法を使ってゲームを繰り返した時の勝率は2/3で、始めに選んだ方を再び選ぶ場合の勝率は1/3です。これ、Bが正解である確率が2/3だと説明されることがありますが、それは大間違いです。更にはその理由として、Cが正解である確率1/3がBに移ったからというトンデモ理論まで見受けられます。自分がバカであることをアピールしているようなものですね。
 このゲームの大前提として、コインのあるコップはランダムに決定されるので、何時如何なるときもBが正解である確率は1/3なのです。Cが空だと分かっていても、正解がCである確率も1/3です。今回は残り2/3の方に転んだというだけです。今回はCが正解である可能性がなくなったのです。この可能性を主観確率と言います。主観という語と確率という語を合成するセンスの無さと愚かさに腹が立ちますが、仕方ありません。これを確率と呼ぶからおかしなことになるのです。だから私は可能性と称することにします。尚、主観確率(Subjective Probability)に対して、私が確率と呼んでいるものを客観確率(Objective Probability)と呼びます。
 なぜBを選ぶといいのか。プレイヤーが得た情報は「Cが正解である可能性がなくなった」ということです。残る可能性はAかBということになるわけですが、それは1/2ずつになる筈だと感じるでしょう。でもそうはなりません。説明のために確率分布を図示しましょう。横軸は各コップが正解である確率を、縦軸はプレイヤーが各コップを選ぶ確率を示します。更に、ホストが各コップを空であることを示す確率で分けます。

正解のコップ
A(1/3)B(1/3)C(1/3)






A(1/3)B(1/2)
C(1/2)
C(1)B(1)
B(1/3)C(1)A(1/2)
C(1/2)
A(1)
C(1/3)B(1)A(1)A(1/2)
B(1/2)
こんな感じですね。今回はAを選んだので、下二段の可能性は消滅します。 また、ホストがAやBを見せる可能性も消滅するので、以下のようになります。

正解のコップ
A(1/3)B(1/3)C(1/3)






A(1/3)C(1/2)C(1)

B(1/3)





C(1/3)





はい、ここでAが正解の場合の確率を計算してみましょう。
 正解がA(1/3)×選択がA(1/3)×空なのがC(1/2)=1/18です。
では、Bが正解である場合の確率は?
 正解がB(1/3)×選択がA(1/3)×空なのがC(1)=1/9です。
 あくまで、各々の場合の確率が1/18と1/9です。AやBが正解である確率はどちらも1/3で不変ですよ。可能性があるのは上記の2通りなので、可能性はそれぞれ1/3と2/3になります。AとBを逆に見立てて、プレイヤーがBを選びホストがCを空だと示した場合は、Aを選んだ方が勝つ可能性が2倍になるんですよ。いやあ、驚きですねえ。ランダムに決められたコップを選ぶのに、自分の過去の行動で勝つ可能性が変化するんです。これは自分の行動で相手の行動に制限が生じるのが原因なんです。変わるのは確率じゃなくて可能性。ただ、この可能性の計算には客観確率を使いますし、算法も客観確率と同じです。つまり、主観確率を客観確率と混同してしまっても計算は合うということです。でも、その計算の意味を勘違いしてしまうことになります。意味を間違うとその先の成長や発展が阻害されますから、意味も大事にしてもらいたいものですね。

(08/Feb/2014)
時代に取り残される愚
 冬季五輪でスノーボードのスロープスタイルについて、日本ではマスゴミも世間も不良の遊びだと思ってるようですね。実に残念です。そいつらの脳みそが残念。スノボやスケボーは立派なプロスポーツなんですよ。
 「何でこんな競技がオリンピックに採用されるんだ?」と思ったらそれについて調べればいいのにね。X Gamesを見ればどのような競技なのか分かるでしょう。X Gamesにはモータースポーツのラリーもあります。レースというものを「ただ回ってるだけ」と思っている人に見てもらいたいですね。絶対見ないだろうけど。未知の物について知ろうともしないなら、何の意見も持つなと言いたい。

(09/Feb/2014)
小泉の大勝利
 都知事選は年金問題を何一つ解決できなかった舛添ごときが勝利しました。圧倒的でしたね。まあ、有名どころの候補は役立たずしかいなかったので致し方ないかと思いますが。ああ、投票に行かなかった54%の都民は東京から出ていけ。どうせ余所者なんでしょうから。
 さて、小泉純一郎が担ぎ上げた細川は惨敗でした。それを以て「小泉は愚かだ」「老害」などとほざいてるバカがいるようですね。今回の件は全部小泉の思惑通りじゃないですか。細川が勝つなんて考えているわけがない。以前も書いたように、知名度があって、自分がコントロールできて、勝たない左翼を使ったんです。これで原発を争点に持ち出すことに成功し、同じ左翼の宇都宮と票を分断し、自民党が支持する候補者に原発の段階的縮小を公言させました。相変わらず凄い人だと思いますよ。これに気付かず「ボケた」「意味が分からない」と言っている人は踊らされてるんです。まあ、勝手に踊っていればいいんですけど。
 ま、これで安倍は行動が制限されましたね。原発を増やすことはできない。安易な稼働もできない。原発なんて金の無駄でしかないんだからやめろっつうの。同じく自民党に頭を下げた舛添は指を詰めたようなもので、好き勝手できませんね。ゴミウリ…読売新聞は「反原発に勝ったから原発は必要なんだ」と言う論調で、力学が透けて見えますね。舛添は縮小するって言ってるんだけどな…。
 結局、五輪返上は成されないようなので、増税前に東京から逃げることにします。

(10/Feb/2014)
エア作曲ブーム
 サムラゴウチとかいうオッサンが作曲者詐称していたという件、盛り上がっているようですね。耳が聞こえないのに作曲しているから「現代のベートーベン」と呼ばれていたとか。そんなことできるの、ベートーベンと天才モーツァルトだけでしょ。一度も聴いたことがないので曲の評論はできませんが、店でその名を見たこともないのでその程度かなと。
 実際の作曲者についてゴーストライターという表現がされていますが、ゴーストコンポーザーですね。このオッサン、曲のイメージは作曲者に伝えていたらしいので、プロデューサーとして活動してれば良かったように思いますね。ま、意地汚いバカですな。
 この点、私のような素人は自分で作るしかないんですねえ。作曲のみならず編曲も手掛けることになるから学ばなきゃいけないし、嫌でも腕が上がる。その上ミキシングやマスタリングもやりますから、作業の手数としてはヘタなシンガーソングライターより遥かに高度なことをやることになります。この方が音楽の世界にはのめり込めるものだと思っていましたが、サムラゴウチのオッサンのようなやり方があったとはねえ。いやあ、感服しますわ。素敵なクズ人間ですな。
 あと、このオッサンは耳が聞こえるとしか思えませんね。35歳で聴力を失ったとのことで、通常の話し方に違和感がないのは有り得ることです。しかし、マイクで話しているのを見ると聞こえているとしか言えません。マイクを使う場合、自分の声が聞こえないと音量が調節できないんですよ。障碍者手帳をお持ちとのことで、楽しみですなあ。
 耳が聞こえたとしたら、私はこう思うことでしょう。「ああ、良かった。彼は耳が聞こえて、不自由なかったんだ」と。

(10/Feb/2014)
ジェットストリームアタック
 三菱鉛筆の「Jet Stream」というボールペンがありますよね。インクの粘性を落とした結果、滑らかな書き味を実現したというものです。それの高級版「Jet Stream Prime」を買おうかと思い、店に行きました。やっぱり大人の男は一ついい筆記具を持っておかないとね。事前にwebで評判を見たところ、一番の売りである書き味については概ね好評ですが、インクの少なさが欠点のようです。それを念頭に置いて店に。
 「Jet Stream Prime」は3色ボールペンが3,150円で、3色ボールペン+シャープペンシルが5,250円です。このくらいなら高級と言えるでしょう。では、価格に裏打ちされた性能はあるのか? 本体が金属なので適度な重さがあります。磨り硝子的な気持ち悪さはありません。そして多機能にも係わらず、細いんです。3色が軸径11.0mmで3色+1でも軸径11.7mmですよ。替え芯を金属製にして樹脂よりも薄くした結果のようです。性能は十分ですね。…ん? 替え芯が特殊ですと? え、一本200円? 樹脂製の物は一本80円ですから2.5倍ですね。インクの量が少ないので、これは替え芯こそが高級ですよ。いつまで売ってくれるか分からないという不安もあります。
 ふと視線をやった先に「Jet Stream Fシリーズ」なるものが。軸径11.6mmで、替え芯は通常の樹脂製です。ノック式ではなく回転式なのが私の好みに反しますし、本体が樹脂製で軽いのが難点ですが、十分書きやすいものです。良い物なのですが、価格が630円とお安い。私は高級品を買いたいんですが…。
 1万円クラスのパーカー等の高級ボールペンを見てみるも、価格に見合う体験が(私は)得られません。良い点と言えば本体の重さくらいでしょうか。替え芯は「Jet Stream Prime」よりクレイジーな価格のようですし、入手も楽ではないので却下。インクが切れたときにwebで買うなんて悠長なことはできませんよ。
 入手性とランニングコストを考えると「Jet Stream Fシリーズ」が私には適しているようです。この筐体を金属にしてくれればいいんだけどなあ。結局、高級品を目当てに630円のものを買う結果に。ランニングコストを嫌う奴が高級品を買うなと言うことですね。

(26/Feb/2014)
森喜朗に同情する
 世間は何故か森喜朗バッシングだらけです。フィギュアスケート女子の浅田に関する発言が問題だというのですが、2つの点で納得がいきません。まず、氏の発言で報じられたのは「頑張ってくれと見ていましたけど真央ちゃん、見事にひっくり返りました。あの子、大事なときには必ず転ぶんですね」ですが、これは事実では? 浅田の精神の弱さにはいつもハラハラさせられます。マジになって応援するほど「おい!」と思うものですよ。普通にやっていりゃ常時世界一だろうと容易に想像できる、素晴らしい選手だからこそ腹が立つんです。うわべだけで応援していれば「あー、可哀想に」程度にしか思わないでしょうね。私は今回一切応援しなかったので「あー、またやらかしたんだ」で済みました。そして今回は国の代表なのだから、五輪関係者にこれくらい言われても仕方ないでしょう。バッシングに値するとは思えません。そして、この発言にはそのあとがあります。趣旨としては、「日本のペアはレベルが低いのだから団体戦で勝てる見込みはない。それにもかかわらず欲を出して参加したものだから、ソロの選手に負担がかかった。それが影響したのではないか」というもの。団体戦に出たせいで、五輪開幕から閉幕までずっと選手村にいる羽目になったわけです。負担にならないわけがありません。日本はペアを育てる土壌がないので、森の発言は事実。そして、これは浅田を擁護する発言であることが分かります。にもかかわらず「真央ちゃんが可哀想」というバッシングが…。その発想が可哀想だよ。
 実は森の発言は浅田に対してではなく、アイスダンスのリード姉弟に対して問題がありました。帰化人ではないのに、帰化したとか。そっちを責めるのなら分かりますが、それを無視して浅田の件を勘違いで責めるというのは、これもリード姉弟に対して失礼極まりないと思います。歪んだ形で責められ、リード姉弟に謝罪する機会を失った森に同情しますよ。

(28/Feb/2014)
麻生に全く同感
 ビットコインの胡散臭さというか問題点は明白であり、あと半年くらいで破たんするだろうと思っていましたが、ここまで早くポシャるとは。そんな感じのことを麻生太郎も言っていましたね。こんな危険なものに投資しておきながら、コイン消失事件に動揺するのが理解できません。投資家ってバカが多いの?


2014/Jan          In my opinion          H-SHIN's rooms          2014/Mar

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