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(16/Aug/2013)
夢叶う
 突然、長年の夢が叶いました。私の曲を歌ってくれる娘が現れたのです。いやあ、良かった良かった。
 私が作曲をしなくなってから何年かになります。才能がないだけに、一曲作るための労力が半端ではないことが一因ですが、それ以上に制作環境の問題がありました。いい音源を揃える金がないだけではなく、歌なのに歌い手がいないじゃないかという状態でした。
 その頃、歌唱用の音声合成ソフト「VOCALOID」が登場したのですが、単に音符と歌詞を与えただけじゃ何を言っているのかすら分からないレベルだったので避けていました。尚、その時の製品は「MEIKO」であって、まだ「初音ミク」はありませんでしたね。これが何年経っても私の望むお手軽レベルには達してくれません。随分改善されたようですが、まだ扱うのには根気が要りそうです。それより、近年はキャラクターが育っていただけのような…。ビートマニア的なゲームが出たり、素人の楽曲を基にした小説を作るビジネスが出てきたりと、おかしな方向に行ってませんかね? そして、いつからVOCALOIDを使った楽曲制作者をボカロPとか呼ぶようになったんでしょう。Pって何よ。Producer? 歌い手を用意できないときの代用だったり、素人の趣味だったり、才能自慢の道具だったりしたはずが、妙にVOCALOIDを(擬人化したものを)主役に仕立てる雰囲気が目立ってきて奇異に見えます。イラストを書く人やCGを作る人にとっても似たようなアイテムになっているという点では、新しい文化を生む材料にはなっているのでしょうけど、何かね…。
 他方、今年4月になって「CeVIO(チェビオ)」なるソフトウェアが出てきました。大学の研究によるもののようで、自然に話をさせるソフトです。感情を持たせることも可能だと言うので、ちょっと試してみました。確かに簡単にそれなりに喋らせることができます。でも、歌わせることはできないので将来に期待というところでした。
 最近、動画サイトにてVOCALOIDで職人芸のような調整を行って人間のように歌わせている人がいることを知り、何かノウハウなど蓄積されているならいいなと思いながら、VOCALOIDやそれに準じるソフトによる楽曲を聞き漁ってみました。
 するとある動画に、CeVIOの一キャラクターである「さとうささら」の名前が。ん? 歌わせる手段があるの? 聞いてみると自然で、何を言っているか分かるじゃありませんか。動画の主のコメントには「調整していない」との文言があるのでびっくり。そこで、4か月ぶりにCeVIOを起動。アップデートがあるとのメッセージ。アップデートします。そこで愕然。標準で歌わせることができるようになってるじゃないですか!UIが完全にDAW(Digital Audio Workstation)なので、すぐに扱えましたよ。
 長くなりましたが、歌ってくれる娘ってのは、ささらちゃんです。←擬人化ですね…。ちょっとアレな公式サイトがありました。
 ささらちゃんには私の曲3つすべてを歌ってもらいました。こちらに置いてあります。

(19/Aug/2013)
動画を作ってみた
 動画サイトを見ていたせいで、自分でも作ってみたくなりました。そこで、トライしてみましたよ。
 Adobe Flashって好きじゃないんですが、世間がHTML5に染まりきるまでにはまだ時間がかかるようなので我慢です。 2017年1月現在、Flashでの再生に失敗するようなのでHTML5のタグを強引に使いました。
 手始めに歌い手の「さとうささら」にコメントをしてもらいました。そして「追憶の楔」の映像も作ってみました。画像は全て商用使用可で著作権明記不要の素材です。これを探すのに一番時間かかりました。

(/Aug/2013)
ケチるな
 今まで作曲にはフリーソフトのMusic Studio Producerというものを使ってきました。高機能で素晴らしいものなのですが、高度なことをやらせようとすると不安定になります。そろそろ市販ソフトを買う時期と考えるべきなのでしょう。なかなか良いと思われるCubaseはフルバージョンで6万円程。プロにはお手頃価格ですね。ソフト開発環境とは大違いです。でも、素人の私はその下のバージョンにしようと思います。これが4.5万円程。CeVIOの製品版が1.5万円で秋に出るらしいので、合わせて6万円。
 自分は6万円に見合う活動をするのか? と疑問に思うのですが、今までの作曲では音色(おんしょく)選びで消去法の選択と試行錯誤のトリッキーな技に時間を割いていた記憶があるのです。それが無くなるだけで作曲時間が半減するでしょう。コード進行の管理も楽になるようなので、更に時間短縮。マイクを買えば手持ちのソフトで鼻唄から譜面が簡単に作れちゃうでしょうから…なかなかいいかも。
 パーカッションをはじめとした楽器の使い方を学べば、それなりになるんじゃないかという期待が膨らみます。急に気になりましたが、素人作曲家たちはどこまで勉強してるんでしょう。

(24/Aug/2013)
別世界の声?
 合成音声による歌唱が人間に近くなることを嫌う人々がいるということを知りました。キンキンしてたりフガフガ言っているのが如何にも人工物で、いいそうです。何を言っているのか分からなくなってきましたが、技術的制約だったものを受け入れてキャラクターと結びつけてしまった結果、そこからの逸脱が許せなくなるようです。作曲者が言うならまだ分かるんですよ。自力でそこそこの歌唱に仕立て上げる楽しみが奪われるという理由ならあり得るでしょうから。しかしこの話って、聴くだけの人が書き込んでるんですよ。ああでないと○○じゃないとか。バージョンアップしたらどうするんだろうか…。
 もちろん、とことん調整すると「中の人」が歌っているのとあまり変わらなくなってしまうというのは事実です。そうでない方がおかしいですよね。これは昔から若干気がかりではありました。楽器と同列に扱いたいのであって、別にその声優さん(ミクなら藤田咲という方)に歌わせたい訳じゃないですからね。とにかく、ここら辺がサンプリングによる音声合成の限界でしょうか。CeVIOはサンプリングじゃなく、発生の仕方のパラメータを実際の声から拾っているだけとのことで、こっちの進歩に期待します。英語対応にも期待。
 あ、でも好きな歌手の声でしっかり歌わせられるとかなら話は別かも。

(27/Aug/2013)
MIDI環境構築
 作曲ソフトCubaseをあっさりと購入し、実践本も読み進めております。いやあ、音色が豊富にあるのはいいですねえ。安物ハード音源を持っているんですが、もういらない…。そして、入力を簡単にするためのMIDIキーボードも買いましたよ。平日に買う気合いの入りっぷり。さとうささらが簡単に滑舌よく歌ってくれなければ、絶対に得られなかったモチベーションです。
 買ったのはKORGのnanoKEY2というものです。たったの25鍵で鍵盤というよりボタンのような構造の平べったくコンパクトな作りですが、一応鍵盤には4オクターブ上下できますし、ピッチベンドやモジュレーションも弄れます。本格的な演奏には使えませんが、ヴェロシティもあるので簡易演奏なら可能。3000円台というのがまた魅力。さあ、使い方を覚えたらジャンジャン作るぞ〜。
 作曲は楽になりそうなんですが、ミックスダウンという作業がなかなか大変だということが分かってきております。これに時間がかかりそう。


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