いやあ、参った。今日は横浜の元町でRedBull Formula One Racing Teamのデモ走行が行われたのですが…。
イベント開始は9:00だったんですよ。この腐りきった国ではそこまで人は来ないから8:30に着けばいいだろうと思ったんです。みなとみらい線で元町・中華街駅に向かうのですが、途中からやたら混雑してくる。横浜で降りるのかと思えば、違う。皆、元町まで来ました。凄い混雑。え、これまさか…。
苦労して地上まで出ると、「F1イベントは満員のためご覧いただけません」の札を掲げたスタッフが多数。え、何で? と思うと同時に私の思いと同じ声があちらこちらから。ちょっと歩くと人だかりで進めません。デモ走行の端である終点すら見えない状態。脚立を使う一眼レフやEVF野郎が結構います。その連中のモニターを見ても、人の頭しか見えない。Red Bull Racing(RBR)のシャツや帽子を着用しているオタッキーな人が結構います。男女問わず。さらに、関西訛りの人も多数。わざわざ放射能汚染地域に来たのか?

肩車された子供が飽きながらも、「ブエミまだあ?」とか言い出す。RBRのイベントなのに、姉妹チームであるToro Rossoのセバスチャン・ブエミがドライブするんです。チャンピオンであるベッテルが来ればいいのに。しかし、ブエミごときにここまで集まるのかよ…。そしてその子供が言います。「何も見えない」と。その高さから見えないんじゃ、腕を上に伸ばして適当に写真を撮っても無駄ということです。事実、人の頭しか撮影できていませんでしたよ。そんな中、人々は平和にポジションを変えて見晴らしの良さそうなところをさぐり合います。そして、脚立の連中がある方向を一斉に向きます。見ると、ブエミがそこに。無理矢理撮ってみました。ピンぼけ。ブエミなので撮り逃しても悔しくも何ともありません。ベッテルでなかったことを喜ぶべきか。振り向けばとてつもない人の数。制限しなくてもいいのか?

そして、9時を迎えます。どうやら市長が何か喋っているようですが、殆ど聞こえません。さっさとやってくれよ。エンジン音を録音したら帰るから。その時、エンジンのうなり声が聞こえてきました。スターターを回したようです。吹かすブエミ。歓声が上がります。走っているようですが、よく分からん。1分位で終わったようです。何度か吹かしていましたが、速度は出せていないと分かります。これで終わり。誘導もなしで、駅に近い奴から後ろ向いて勝手に帰れとのこと。何じゃ、この運営は。
我先にと帰ろうとする馬鹿もいましたが、多くの人が、誘導もなしに安全に戻れるわけ無いだろうと様子を見ていました。私はマシンがどんなところを走ったのか気になって、前進しました。そちらに人の流れが出来始めていたので、好都合です。コースは異様に狭い。観客との仕切は弱々しい柵です。ただ置いてあるだけのものですよ。こんなところじゃ精々40km/h位しか出せないでしょ。案の定、タイヤ痕なんてありません。

進むしかないので、歩き続けます。そこに、トラックが走ってきました。もしや。荷台を見ると、RBRのマシンが積まれています。これ、いつのモデルだ? エンジン音はV10っぽかったし、デモ専用機なんでしょうね。ま、見られて良かった。


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