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2009年10月の日記


(02/Oct/2009)
デザインに出費
 ユニクロの旗艦店である銀座店のリニューアルと同時に、デザイナーのジルサンダーとコラボレートした"+J"も発売されました。どうやら限定ということなので仕事帰りに行ってみましたが、夜にもかかわらず混んでいました。
 この商品は普通のラインナップに比べて3,000円程度高いくらいで、ちょっと買ってみる気にさせる値付けです。が、如何せん安すぎて素材が安っぽい。ベルベットタキシードなんていう、格好良いものの、着る機会が思いつかないジャケットはただの埃取りです。ベルベット風味ですな。13,000円であの、ふわっとした起毛を想像しちゃいけない。ウールも堅い繊維がごちゃごちゃしてるだけかな。一方、アンゴラシャツは悪くない。
 私はキャスターコート狙いでしたが、既にMサイズが無い上に素材の粗雑感に呆れてシングルコートを買いました。これは100%ポリエステルの潔いものです。よくスーツの上に着るやつですが、あのくたびれた感じがないデザインで、ポリにしては厚みのある素材感。防水加工もポイント高い。でもね、サイズががオヤジ向けなんですね。肩幅が狭くて袖が短い。肩幅46の私は身長172cmにもかかわらずLじゃないと、極端な薄着でしか羽織れません。しかしLだと袖が若干長い。でもLを買うしかないでしょ。この店、ワイシャツも同じなんだよなあ。

(04/Oct/2009)
石原に続けて鉄槌を
 五輪招致は読み通り、リオデジャネイロが勝利しました。喜んだのは私だけでないはず。今の東京でやろうものなら、交通麻痺の被害は甚大です。築地の移転にも反対ですし、そもそも、箱モノは要らん。何が再利用だ。そんなビジネスこの時代にはない。ゼネコンが潤うだけでね。高々2週間のイベントじゃ地元の収益なんて話にならん。こんなくだらないことに金を使うなら、新銀行東京の落とし前を付けろ。
 ただ、あのプレゼンは良かった。何を売りにしたいかが明確。プレゼン合戦だったら東京の圧勝です。オバマのビリは変わらない(笑)。東京は英語の下手な宇宙人と、中国人ぽい発音の小娘で勝負してましたが、ありゃ微妙ですな。日本人スポーツ選手で世界一有名なのは佐藤琢磨。英語の堪能な彼を使うという発想がなかったのがこれ幸い。F1は五輪と関係ない? いや、冬季五輪では開会式でルカ・バドエルがスピンターンしてますよ。F1ってのはそういうもんです。日本人が知らないだけ。井の中の蛙。
 子供に夢を、なんて言っていましたが、スポーツだけが夢か? 学問にこそ夢はあるでしょ。夢を語るなら技術や学問のエンタテイメントを生み出しなさいよ。芸術のバトルでもいい。クリエイティヴィティってものを重視したまえ、石原君。あ、いや、お前は招致の無駄遣いと銀行の落とし前を付けろ。

(6/Oct/2009)
デフレ加速
 ユニクロの上着類を買うのは愚かしいと思っていましたが、寒くなったので、ついにこの前買った袖なしブルゾンを着用しました。通常のラインナップではないので形も素材もいいし、所謂ユニ被りも無いでしょう。今年はコートも完全限定品ながらユニだもんなあ。デパートのセールを待てんかった。ってか、服の価格の妥当性を考えるとこうなってしまう。各ブランドも+Jと同等の価格でいいはず。+Jの高いと想像されるデザイン料とユニの生産性を相殺して考えれば、どこでも同じレベルの品質にはできると思うんだけどな。あとは素材にこだわってちょっと高くなる程度で。
 デザインや素材じゃなく、価格をブランドにするという安易な作戦が多々見受けられます。電機業界から見たらぜんぜんコスト意識がないアホ業界。買う客もバカだけどね。それでパレート最適なのかも知れませんが、昔よりぼったくりが多くありませんかね? 消費者はまさにマクロ経済学で無視されている、取引機会を得ていない。良い商品をそれなりの価格で得る機会を。だから品質が滅茶苦茶でも平気で10,000円以上を支払ってしまう。そう思えてなりません。
 コストを考えなくていいのは、真の高級品で金持ち相手に商売をする立派なブランドだけ。逆に製造業はこれが下手。高級にする為の研究開発が必要になるから。

(07/Oct/2009)
CEATEC
 家電ショーのCEATEC2009に半分仕事で行ってきました。昨年の仏滅感が全くなく、何故か好景気なのではないかと錯覚する雰囲気でした。景品配りも復活してます。ただ、テレビはやばいですな。どこもかしこも3Dを参考出品。まず、家でわざわざ専用眼鏡をかけて見るかね? やる意味があるのはせいぜいSonyくらいでしょう。ゲーム等のエンタテイメントを効率よく提供できるのはここだけ。しかし現時点で参考なんて言っているようじゃ、また半島や大陸の奴に食われるのがオチ。今は巧遅は拙速に如かず。とりあえずそこそこの利益が出るラインで妥協し、あとで性能を向上すればいい。
 一つ褒められるのは東芝のCELL REGZA。画質はSonyの有機ELや東芝のSEDには遠く及びませんが、購入できる正当派リビングサイズテレビの中では最強ではないかと。XEL-1ほどではないけど奥行き感が出てます。これはいい。CELLを駆使して分割バックライト制御・超解像・多チャンネル表示・音質最適化などをやり、スピーカーにもこだわり、チューナーを14個も搭載したり、丸一日全チャンネル録画をするバカさ加減が東芝らしくない。それに、発表済みの機能の一部は今後ファームウェアバージョンアップで対応するなんてのがSony臭い。社長が代わるとここまで変わるか。西田は駄目だったもんなあ。
 部品メーカーも見応えアリ。太陽電池やキャパシタ、それに家庭内DC配線。京セラの京都オパールも、4,000カラットオーバーの人工鉱石に笑っちゃいます。Tycoのリニアモーターカーはスムーズすぎて「ふーん」ですが、抽選で乗ることができるので行く価値はありそう。
 通信系は行き詰まり感があります。子供だましのクソインターフェイスばかり。ドコモの投げメールなんて最低。携帯電話を投げるように腕を振るとメールが飛ぶというものですが、だから何? ブースのコンパニオンが可愛いだけじゃねえか。今までの骨伝導電話、電子ペーパーボタンのような開発はないのか? どうせイオン同様、民主党に守られるんだから(風評言う無かれ。人間の恣意は必ず入る。特に政治家は)金使えよ。
 一日フルに見ても完全には見きれません。結構楽しめると思いますので、お勧め。

(09/Oct/2009)
何のためのエネルギー転換か
 今、化石燃料から、気象を利用したエネルギーへの利用エネルギー転換が進んでいます。しかしそれは何の為なのかを考える必要があります。地球温暖化? 石油枯渇? OPECの呪縛からの離脱? それによって解は異なりますから、闇雲に新エネルギーありきで進むのは愚かしいと言えましょう。
 新エネルギーの最たる物が太陽光発電。地球温暖化を防ぐ切り札? 屋根の上に乗せた場合は、熱せられた屋根が冷える様子が変わるくらいかも知れません。しかし大規模な敷設は、太陽光の届かない土地を増やすことになるわけです。これって気候変動を招きませんかね? 風力発電はもっと酷いかも。あちこちに防風林を張り巡らせているようなものですから、風の流れを停滞させることに繋がります。つまり、気候を容易に変化させることになるでしょう。
 じゃあ、新エネルギーは着手すべきでないかというと、そんなことはありません。OPECの呪縛から解き放たれるためだけではなく、欧米で設備を売るためにも必須の事項です。既に周回遅れの感がありますが、なあに、2006年のF1でスーパーアグリは駄目マシンで初めは4周遅れだったのが、最終戦で10位になってます。何とでもなるんです。新エネルギーで稼げますよ。そのためにも、エコなんて邪念を振り払う必要があります。

(15/Oct/2009)
消費者不在
 千葉のギャグ、剣道2段もどき森田健作が前原の「羽田をハブにする」にぶち切れていましたが、意味が分かりません。反対するということは、結局地元民が旨い汁を吸ってきたという事でしょうに、何が「闘争の歴史を無視するな」だよ。もう、十分使ったんだからいいでしょ。24時間使えず、陸の孤島にある国際空港なんて消してしまえ。消費者の主な声はこれでしょ? それを無視して「マニフェストに書いていないことをやるな」なんて笑わせるな。
 羽田をハブにするという発言にはいくつも合理的な理由があると思いますが、ひとつ明確にすべきが、JALの問題。あれは8つもの組合があるせいでGMより酷い状態にあると言って良いでしょう。そこに切り込まない限り、再建なんて不可能です。でも踏み込まない。民主党の票田だから。これは駄目。成田同様、JALも潰さなきゃ。羽田とANAがあれば十分。え、関西? 橋下が我が儘だから、放置でいいじゃないですか。  潰した成田をどうするか、妙案があります。サーキットにすべきなのです。茂木は遠い。富士も駄目。千葉ならアリでしょう。古い滑走路をサーキットにするのはよくあることですし、駐車場も豊富にあるのだからサーキットを作りなさい。まあ、爺どもにそんな発想があるはずないんですけどね。

(21/Oct/2009)
先生は超能力者
 大川さん主催の幸福な組織によるアニメ映画が公開されているので、そのレビューを見てみました。信者以外のレビューがなかなか見つからず難儀しましたが、ありました。
 どうやら、大川さんがゴータマ・シッダールタの生まれ変わりらしく、極悪超能力者と闘う話のようです。その超能力者が公明党の票田である大先生。彼は大川さんにとって超能力者だったんですな。すげーっ。
 主題歌がまた凄い。タイトルがキてます。歌詞もキてます。怖いので書きません(笑)。そして歌う韓国人の日本語の発音が最悪です。字幕なしでは何を言っているのか分かりません。君もyoutubeでチェック!

(22/Oct/2009)
FT-86にやられた
 東京モーターショーが開幕。所謂ジャパンパッシングで出展数が少ないおかげで、見やすくなりそうです。交通渋滞を考えると自動車離れは喜ぶべきでしょうが、トヨタのアホ戦略の結果だと思うとそれは悲しいものです。
 しかし今回、そのトヨタが発表する車の中に、富士重工が開発しているスポーツカーが! 水平対向のFRで6MT。Symmetrical AWDじゃないのが間抜けですが、車は軽い方がいいので許しましょう。デザインはトヨタだそうで、サイドビューこそGT-R気味ですが、パクリ感一切なし。全体的にはいい感じ。欲しいと思わせます。細かい点では、Aピラーがミニバンみたいになっているのを改善すべきですな。あと、あのトヨタマーク。恥ずかしくて所有できません。
 え、スバルモデルも出る!? じゃあ買うしかないだろ! 今の社長である豊田章男氏は走り屋らしいので、もっとまともな方向にシフトしてくれることを願います。スポーティこそ車の真骨頂ですよ。現に、マツダは欧州での売り上げが良くて業績予想を上方修正していますよね。

(25/Oct/2009)
ハーフクリップ
 自転車のパーツにハーフクリップという物があります。殆どの自転車に取り付けられていないもので、ペダルの先に取り付けるものです。簡単に言うと、ペダルに足を置いたときに爪先が嵌る形状になっている「受け」です。これを使うと、漕ぐときに踏み込みだけでなく「引き足」も使えるようになります。私が購入したZefalの物は、引き足だけでも結構すいすい進みます。まだ本格的に使っていませんが、なかなかいいものだと思います。

(26/Oct/2009)
縮小モーターショー
 モーターショー、目玉はありません。とにかく派手さが弱まり上品さを取り戻した感じです。目玉は無いのですが、来年市販予定の日産のEV LEAF、再来年登場予定のホンダのHV CR-Z、トヨタのFT-86と、小粒ながら市販予定の面白い車があります。実現しないコンセプトカーを見るより遥かに楽しい。そういう意味では、市販モデルがコンセプトカーっぽいマツダも面白い。けど、何か物足りない。それはマツダスピードアクセラのシートが電動だったことに対する落胆からではなく、将来のモデルが見えないから。すぐそこの未来を見るのが楽しいんだと、改めて思わされました。
 CR-Zは厳つい顔のまま市販に持っていくつもりだそうで、購入候補の一つです。FT-86も格好良く、走りを追求するスペックに心奪われています。でも、どちらもクーペなんだよなあ。せめて観音開きにしてくれないかな。ちなみにどちらもマニュアルトランスミッションです。
 今回、トヨタに異変を感じました。FT-86を全面に出していただけでなく、MTのオーリスまで展示。プラグインハイブリッドのプリウスは申し訳なさそうにいます。クラウンが幅を利かせていたのは別にしても、走りにシフトしてくる予感。予感。オーリスはヒール&トウができないペダル配置なので、若干怪しい。
 マツダは異彩を放っていました。ガソリンレシプロエンジンへの固執。それだけで燃費を改善しまくる計画。異様なまでの軽量化も頑張ります。…うーん。大丈夫かなあ。


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