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2008年5月の日記


(02/May/2008)
ら ふぉる じゅるね お じゃぽん
 今年もクラシックのお祭り、La folle journee au Japon(熱狂の日@日本)に行ってきました。今年はシューベルト特集。モーツァルトが好きなのですが、掠ってるという感じでしょうか。でも、いいですよ。「死と乙女」なんて戦闘的なイメージもあったり、「未完成」の抑揚もいいですね。ただ、現代音楽に比して冗長ですし、ビートを意識させないためか、どんなに集中していても眠くなります。クラシックで眠くならない人っているんでしょうか?
 そのほかにチェロのマスタークラスを見学しましたが、権威と大学4年生じゃまるで表現が違いますね。権威のコメントはそのままMIDI作曲にも生かせるものばかりでした。あれだけ奥の深いことをやっているから、クラシックはオーディオ機器にダイナミックレンジや広がりを求めるんだなと納得。ちなみに「細かい音の連続した部分は一塊と考えて拍を意識しなさい」「細かい音の塊は弱く演奏すると品が出る」なんてお言葉がありましたよ。

(06/May/2008)
終焉
 本日4時、青山である記者会見が行われました。会見を行ったのは鈴木亜久里。F1チーム、スーパーアグリ・ホンダ(以下、SAF1)の解散。たった一人の寂しい会見でした。
 SAF1は日本のチーム、日本人ドライバー、日本製エンジンで戦うことを掲げていました(シャシーや工場、チーム本拠地はイギリス)が、大口スポンサーがつかず、昨シーズンはペーパーカンパニーによる詐欺に遭うなど金欠状態でした。それでもホンダレーシングF1チーム(以下、HRF1)の型落ちマシンで戦い、佐藤琢磨が2度の入賞を果たす快挙。2度目は雲の上の存在のようなトップチーム、マクラーレン・メルセデスのチャンピオンをぶち抜く奇跡を演じました。
 2009年からはHRF1と同じマシンを使えるはずでしたが、それを不服に思う複数のチームからの抗議によりあっさりと「2010年からは完全自作でないと駄目」と話が変わってしまいました。これじゃ金欠チームはおしまいです。そもそも、今年の参戦すら怪しかったのに4戦を戦えただけでも儲けものでした。そして、今日で消滅。最大の株主であった本田技研も、こんな中途半端なところで終わらせなければ、琢磨の行き先は確保できただろうに。もっとも、これは亜久里がいいスポンサーを見つけそうなときにHRF1のCEOであるニック・フライが妨害工作をしたがためのグダグダなんですが。昨年、イギリスにある本田技研の子会社であるHRF1は大躍進のSAF1に完敗しそうでした。それをフライが「本田技研のリソースがSAF1にさかれているからだ」というような思いこみをしてしまい、保身に走りました。ま、完全子会社の業績が悪く、親会社がサポートしている他社のほうが調子よければそうなるかも知れません。
 ネットじゃ勘違いしたファンが「本田技研が妨害して潰した」と喚いているようですが、妨害したのはHRF1です。本田技研はそれに気づかなかったか黙認したか分かりませんが、それもやむなしかと。でもフライは許さん。
 琢磨という、素晴らしいドライバーがいなくなるのは残念です。でもこういうドロドロを含めてF1の面白いところなので、複雑ですね。

(15/May/2008)
さすがとしか言えん、中国
 四川で大地震があったそうで、チベットも被害を被っているとか。ま、チベットは無視するでしょうな。だから海外支援を断り、「一致団結して大地震に打ち勝とう」なんて意味不明のテレビCMを流していると考えるのが自然。これじゃサイクロンのミャンマーと変わらんな。
 温家宝は現地で活動アピール三昧。実に前時代的で苦笑いしてしまいますが、嘆いている人を慰めたり瓦礫の下敷きの人に「必ず助け出します」なんてやっているその眼を見ると何を企んでいるのかと気味悪くなります。しまいには、自分も怪我をして、それを治療しようとする医師を払いのけて救援を最優先させるという壮大な芝居まで演じてくれちゃいます。
 その一方で聖火リレーを続ける姿に乾杯。

(19/May/2008)
F2007初ドライブ
 PS3のGranTurismo5PrologueではSライセンスを獲得したうえで、とことんレースをやって20億Cr(Crはゲーム内の通貨単位)稼ぐと昨年のF1チャンピオンマシンF2007が購入できます。F1のゲームで分かっていたことですが、加速が凄い上にハンドルが重い! F1のゲームはそのグラフィックのチープさにドライバー視点など不便で使う気になれませんでしたが、これは素晴らしい。本当にあのステアリングが目の前にあるように見えますし、タイヤも見やすい。ミラーが画面の外にはみ出ているのが難ですが、簡単に振り向けるので良しとしましょう。
 しかし、いざタイムトライアルをやるとオンラインのトップタイムから5秒落ち。どうやら、思い切ってステアリングを切ればそれほど減速しなくても曲がってくれるようです。ビビりなのでアクセルを抜いたりしてた…。それでもオンライン対戦をやるとストレートの加速で誰にも劣ります。ギア比をいじってもどうもうまくない。謎です。このライコネンのマシンで走り込まないとマッサ以下のレベル終わりそう。

(26/May/2008)
雨のモンテカルロ
 今年のF1モナコGPは雨でした。あの狭いコースでトラクションコントロールのない車を駆るというのは大変なことですが、あいつらがここまで下手くそだとは思わなかった。琢磨がいないため、「ながら見」していたのですが、それでも上位ではハミルトン、ライコネン、アロンソが壁に接触。マッサがコースオフ。昨年チャンピオン争いしていた連中はこの程度だったと。下位ではバトン、ピケ、グロック、クルサード、ボーデ、ロズベルクがクラッシュ。半数がマシンを破損しています。アロンソはその後ロウズヘアピンでハイドフェルトに無茶な特攻。ライコネンに至っては、最低マシンで奇跡の4位走行を続けるスーティルに最後の最後で追突、撃墜。
 そんな中、クラッシャー中嶋は7位完走で、モナコでの日本人初ポイントをもたらしました(個人的には入賞は6位までだと思っているけど)。ただね、劇遅。相方のロズベルクと比べると、酷い。格下のマシンにオーバーテイクされてるし。頑張りなさいよ。琢磨みたいにギリギリまで攻めまくって完走出来ないくらいでいい。その点ではロズベルクのほうがいい走りを見せてくれた。

(26/May/2008)
自害
 フリーのアナウンサーになっていた若き女性が練炭自殺をしたという記事を見て驚きました。比較的最近までふざけた深夜番組に出ていて、大嫌いでした。それが無理にやらされているキャラだと分かっていても苦手でした。どうやらそういう仕事を嫌って昨期からフリーになったようですが、何かに疲れていた模様。実際、遺されたブログを見てもそれが分かります。5月からおかしい。それに対するファンたちの明るく励ますコメントが痛いほどに虚しい。落ち込みきった人には明るい励ましって響かないんですよね。むしろ、誰も分かってくれない孤独感に…。
 人を巻き込むことなく逝ったのが救いでしょうか。迷惑度合いも比較的低めに終えたその様は、あの番組での「根性の腐った嫌みな女(笑)」とは大違いです。ブログを見ると言葉の使い方が丁寧で、真面目且つ好奇心のある人のようでむしろ好感を覚えますしね。私と同じad[es]使いだったそうで、仲間が減った気分。死ねば考えることなど出来ないわけですが、この行為が後悔のないものであればと思います。家族にとっては最悪の行為ですけど、それはもうどうしようもない。他人だからこんな勝手を言えるんですがね。
 普段の語り口に戻りましょう。…ったく、自殺者多すぎだよ。ますます年金や税収の面で俺の金がなくなるじゃないか!

(27/May/2008)
BeethovenとGTと
 レースゲームGran Turismo 5 Prologueのサントラを買いました。店じゃなかなか売っていないので泣く泣くAmazonで。ついでにカラヤン指揮のベートーベン交響曲第3番「英雄」と第5番「運命」も。GT5Pはロックな曲からJazzyな曲まで楽しめます。ゲームとは全く無関係にノリを楽しめる一枚。正直言うと、オープニング曲のSURV1V3(surviveと読むべし)はゲーム上ではAUDI R8やFerrari F430のエンジン音が効果的に重なっていたので、それがないというのが物足りない。歌詞の記載が一切無いのも残念。「SURV1V3 lyric」で海外サイトを検索してようやく発見しましたが、イギリス人の発音は分からん。meが[mu:]と聞こえる。でもいい音楽です。一方、ベートーベンも聴かせてくれます。これもノリがあります。
 CDを3枚買って4,000円程度というのが嬉しいじゃありませんか。音楽はそのくらいでいい。カス…JASRACを初めとした著作権管理会社や過剰防衛意識だけ先行してる無能アーティスト、avexを初めとした糞レーベルには理解できない価格設定だろうなあ。商売ありきで音楽が存在するのはおかしいんですよ。あくまで表現の手法であって、売るためのものじゃない。極論、聴いた人が「おお、こいつは素晴らしいから支援してあげよう」と対価を支払うのが本来のスタイル。そんなことやっても音楽を解さない人が多い中では成り立つはずもないので、売り物になるのは仕方ありません。しかし、明確な売り上げ目標が存在するのがおかしい。要はレーベル等々が上場企業であることがおかしい。そんな状況だから小室が低レベルな聴衆を生みだし、浜崎の自社買いによる人気捏造にまで行き着く。これ、腐りきってますぞ。コピーするという行為に対してもカスラック…JASRACが喚いて不当に金を徴収。あれは異常。再分配なんてされてるとは思えません。算出だっていい加減だし、そりゃ着服を疑われても文句を言う権利はありませんな。
 CDの購入プロセスも不思議です。JPOPでもない限り、中身を知らないで買うことだってあるわけです。視聴機は時間制限があるか、全部の曲が用意されていないかで不十分。ここはネット上で酷い低音質でダウンロードフリーにすればいいじゃないかと。それをちゃんとした音質で聴きたいと思わせればいい。というか、その自信がないなら止めちまえというわけで。

(30/May/2008)
平井と小林
 バレーボール中継でフジテレビとTBSが組んでいるということで、朝の、みのもんたの番組に双方の担当である平井理央と小林麻耶が出てました。誰かが俺の脳を覗いたのかと言いたい組み合わせです。素晴らしい。それはさておき、話をするときに平井がみのの顔をじっと見ていたのが…。そいつは三宅さんじゃないんだぞ、奴は勘違いするから見つめちゃいかん。小林のように距離をおいているのが正解。

(31/May/2008)
ワンセグか録画か
 今、Hi-MDウォークマンを使っていますが、リモコンが壊れてきたし1GBのメディアよりは16GBのメモリーの方がいいし、映像も見られた方がいいと考えて買い換えを検討しています。いやいや、iPodはないでしょ。それならCreativeの製品を選びますよ。音質の観点からいくとKenwoodのMedia Kegがいいんですが、如何せん大きいしHDだし、UIも駄目です。最低レベル。設計者は馬鹿だ。
 私が今回目を付けたのもウォークマンで、WM-A919かWM-A829か大いに悩むところ。前者はワンセグチューナー付きですが、自らが録画したファイル以外はPCを使わないと削除不可能。後者はチューナーなしでも動画の削除はPCなしでOKだし、薄くて20〜25%ほど軽いものです。私の狙っている使い方としてはWBSやドキュメンタリー系を朝の電車でチェックするというもの。
 A919だと帰りの電車でWBSを見るか、帰宅後ワンセグを録画するという選択肢があるものの、帰宅時間が遅くなって電車で見逃す可能性や地上デジタル波の受信に失敗する可能性が結構大きい。それに、当然ながらBS放送は録画できません。A829だと家で何らかの手段を使って録画したものを転送して見ることになります。これはこれで不便そうだけど…。実は両者ともコンポジット入力を録画する別売クレードルに対応しているので、家にいるならばクレードルに置いてテレビからの信号を録画させられます。家にいるなら。そう、家にいるときのみできる。もう駄目じゃん(笑)。
 ウォークマンなしでメモリー媒体に録画できる機器があれば、予約録画したものを帰宅後にPS3でウォークマンに転送できますから、ずいぶん楽です。そういうものはないのかと探せば、何種類かありますね。情報が少ないので時間をかけて調べたところ、結構、機能・画質・媒体との相性などの違いが大きいと判明。基本的にマイナーな商品なので怪しさ爆発なんですね。良さそうなものを見つけたので、もうちょっと使い方を煮詰めて矛盾なければA829に乗り換えかな。


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