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(03/May/2020)

出口戦略無し

 うーん、ダラダラと非常事態宣言を伸ばすという考えうる最悪の結果になりましたね。集団免疫という言葉がどの専門家からも出てこないあたり、馬鹿しかいないんじゃないでしょうか。そしてこれを素直に受け入れる国民…。

 欧州では経済活動再開に向けて舵を切り始めました。その条件としてマスク着用義務なんてものがあります。ドイツを例にとると、マスクの効果に懐疑的ながら日本で感染者や死者が少ないのはマスクが理由かも知れないということで設定されたそうです。ちょっとアレですが、出口戦略としてはちゃんと示されているわけです。

 日本の政治家はこの状況を食い物にしたいだけなんですよね。アベノマスクに関しては東洋経済が素晴らしい記事を出しています。それが「福島の無名会社「アベノマスク4億円受注」の謎」。山口君、ソウカソウカ。そして各知事は自分も行動が遅いくせに、さらに遅い政府をだしに「仕事してます感」を出すために出しゃばったり愚策を連発したり。それを受け入れる国民…。

 ここで日本での致死率を概算してみましょう。東京以外の地域ですが、抗体検査で人口の3%が感染済みとの結果が得られました。それをそのまま東京の1,400万人に当てはめると42万人。発症者数が4,500人で死者数が140人ですから、発症率1%で致死率0.03%。都民で満員電車に乗っている人って相当いるはずなんです。その他の生活密度を考えても、(エアロゾル感染が容易に発生するので)感染者が人口の3%で済むとは思えません。もし10%だったら発症率は0.3%で致死率は0.01%です。ちなみにインフルエンザは0.1%。もちろん医療崩壊していないからこその数字であることは間違いありません。

 欧米ではロックダウンしているにもかかわらず致死率が高いのですが、この理由のヒントがパリのニュースにありました。用水路からコロナウイルスが見つかったというのです。下水で流れたウイルスがそこに来たということだそうです。このウイルスは水中で3日間は感染力を維持するということなので、これは脅威になります。フランスでは「上水ではないから大丈夫」と言っているようですが、この分だと上水もウイルスで汚染されているのでしょう。そりゃあ、感染が止まらないわけがないですよね。尚、日本の浄水はウイルスにも対応できているので感染の恐れがないとのことです。だからあまり発症者が発生していないと。欧米と日本の差はここにありそうです。こういう議論にならない政府と国民…。もう、日本がヤバいなあとしか思えないこの1か月です。


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