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2009年12月の日記


(08/Nov/2009)
理路整然と
 私は文章を書くのが好きだ。そうでなければこんな下らない日記もどきを続けるはずもない。だが、「根っからの理系なのに?」と言われることがある。音楽に関しても言われる。どちらも、論理的でならなければならないという点で実に私向きではないか。そこに感情をねじ込んでも良いという点では、私のそもそもの専門である物理より私向きだ。もっとも、下手の横好きという言葉で片づけるにしか値しないが。だから、深く考えないと分からない暗喩や、名著を部分的に模倣するようでいながら独自性に溢れるような「高尚な」文章は書けない。
 この程度のレベルだからだろうか、論理の展開においても、推敲を禁じられたルールの中で文章を書く、所謂小論文は上手くないようだ。文明の利器で文字の挿入や削除が容易になってしまったせいで、言葉を紡ぎたいだけ紡いでから後でしっかりと整えるというスタイルが身についてしまっている。来月、社内で小論文の試験を受ける予定で、その練習をやってみたのだが、テーマを自分の行動に結びつけて論じるのが上手く行かない。一般的には為されないような、独自の一般論を展開するのはお得意なのだが、具体例が…。新たな業務がスタートしたばかりなので、ここは目をつぶることにした…が、添削をお願いした上長にしっかりとご指摘を受けた。当たり前か。いやあ、これは面倒だ。足りないメモリーである程度の細部まで構築してから文字にするクセを付けないといけない。
 尚、本日の文章は推敲していない。読みにくくて当然である。

(10/Nov/2009)
愚かな鳩
 「あいつは間もなく死んだな」
 そう言える状況に出くわしました。私は帰りに駅のホームで下り階段の横、つまりホーム上で低めの壁になっているところに並んでいました。そして電車がホームに入ってくるタイミングで鳩が飛んできたのです。これはぶつかるな、と思ったその通りに鳩は電車のフロントに斜めからぶつかり、弾かれました。電車の速度は30km/h程度だったと思いますので、相当な衝撃だったでしょう。弾き飛ばされた鳩は私の前に並んでいた女性の目の前に飛んできました。それを気味悪そうに、慌てることもなくゆっくりと避ける女性。女のあの感じ、嫌いだ。
 鳩は体を捻ったように見えたのですが、すぐに立ち上がり、澄まして歩き出しました。頑丈さと澄ました様子に心の中で突っ込みを入れたのですが、やはり無事なはずが無く、間もなく羽を広げて這いつくばりました。今度はその状態のまま体を引きずって、私の背後にあった階段の壁まで向かっていきます。そして壁の縁まで来たところで苦しそうに、慌ただしく大きな呼吸を繰り返すようになりました。もう、顔を縁に潜り込ませるような状態です。私が電車に乗ったときには、その呼吸の繰り返し周期も遅くなっていたように思います。あの様子だと骨折じゃなくて内臓破裂でしょう。バードストライクというものは、もっと血みどろになるものかと思っていましたが、さすがにあの低速ではこんな感じなのでしょう。いや、そもそも避けない鳩が不思議です。あの角度なら電車の存在は認識していたはず。
 あいつは間もなく死んだな。

(15/Nov/2009)
デフレの根元
 最近ユニクロ型デフレなんて言葉を目にします。これ、真に受けるバカいるんでしょうか? あそこが安く服を作っていたのは10年以上前からです。それを何を今更。ユニクロは徐々に価格(額面)が上昇していました。そこに低価格のブランドg.u.を持ってきたわけですが、確かにこれは異常な値付け。でも利益出てるんでしょうな。ファーストリテイリングは過去最高益を挙げているわけです。つまり、正当な値付けで商売が出来ている。これはデフレでも何でもない。やばいかも知れないのは、追従しているところですよ。1,000円未満ジーンズやヒートテックもどきで自分の首を絞めていないか、気になるところ。ちなみに他のファストファッションもデフレとは違うでしょう。完全なる粗悪品ですから。安かろう悪かろう。短寿命商品の乱発。まあ、エコじゃねえな。
 ユニクロは上の価格帯にも勝負を仕掛けて+Jというラインナップを立ち上げてます。国内ブランドが 痛手を被るなんて言われてますが、アパレルなんて大抵30%引きでも文句なく利益が出る構造です。ボッタクリが痛手もへったくれもないんですよ。平気で50%引きにしているのを見ると定価で買うのはバカなんじゃないかとすら思えますね。
 家電製品や車は補助金で…結局売れてませんが、これこそデフレでしょ。実質支払いが減ってる。その雰囲気を引きずって食料品が安くなり…。

(19/Nov/2009)
不運
 片山右京、富士山で遭難。その記事をwebで見たときは終わったと思いました。彼は登山家の傍らF1をやっていた人物です。その大ベテランが遭難したら、もう終わりでしょう。しかしこれは誤報でした。本人は一切遭難していない。結局捜索隊は彼を発見出来ず、自力下山ですからね。
 私が知る限り、寝ている間に同行者2人がテントごと突風で飛ばされ、200m下に落とされたということです。別のテントに一人でいた右京氏が、それを発見して吹雪の中2人を暖めたものの、朝まで保たなかったと。それを確認して右京氏は下山。もっと早く見限ってもおかしくない状態でよくもまあ生還できたものです。とんでもない体力ですね。今のF1ドライバーじゃここまで体力無いだろうな。
 ネットには心ない記述が見受けられます。こういう輩は、クレバスに引っかかった死体を足場にするとか、ザイルを切るとかいうことも信じられないでしょうな。素人の私でもそれなりに理解できる話なんですが、そこは育った環境で考えが違うでしょうからね。登山計画書が提出されていないことを問題視する人もいますが、義務ではないんですよ。出していたらまだマシだったでしょうが、2人の死亡は変わりません。寒波の来る時期に登ることを問題視している人もいます。でもね、南極登山の訓練ですから、晴天を願って登ったらそれこそ弩阿呆です。もちろん、税金で救助隊を使うことになったのは駄目ですね。これは彼と言うより、彼のパーティ全体の責任。何日も捜索させて、発見時に謝罪の言葉もない老人パーティに比べたら、何でもありませんがね。
 活動自粛。まあ本人の心境を考えたら当然でしょう。でもF1の解説はやってもらいたい。近藤真彦なんていう素人に毛が生えたような奴に出られては困る!

(23/Nov/2009)
QWERTYな女
 私のだけかも知れませんが、最近QWERTYキーボードタイプの携帯電話を使う女性を結構見かけます。やはり最強の入力インターフェイスだという事でしょうか。決して片手では入力できないのが欠点ですが、高速入力ができますし、ブラインドタッチも不可能じゃない。現に私はAd esで殆どブラインドタッチですからね。
 やっぱりテンキーをやたら押しまくる気持ち悪い動作より、必要最低限の押し下げ回数のほうが見ている方もいい。精神衛生上いい。
 こうやって男女に違いなくガジェットを使うようになっていけば、国内の製造業も未来が見えてくるかもしれません。こういう流れを加速させるためにも、やっぱメーカーは消費者に使い方の教育をしないとダメだと思うぞ、ホント。


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