あれって、MOだったんですね。知らんかった(笑)
MOって何じゃ? という方も多いでしょうから説明します。
Mageto Optical disk、磁気光学ディスクのことをMOと言います。その中でISO(International Organization for Standardization、国際標準化委員会)規格のものがパソコンで使われるMOです。技術名と規格名を混同しそうですが、以後技術名として使います。MOは電磁石と半導体レーザーを使って記録、再生が行われます。ビットはハードディスクと同じく磁場の向きで表現されます。
ディスクは、その厚み方向に長さを持つ磁石の集まりであると考えてください。ディスクを横から見たときに縦向きの磁石がたくさん敷き詰められているというイメージです。その磁石1個1個がビットで、磁場の向きというのは、N極の向きを意味します。ビットが下向き(N極がディスクの裏面にある)を0、上向きを1と理解してください。
この磁石には保磁力というものがあって、これは外からかけた磁場に逆らう力です。たとえば軽い磁石というのは他の磁石によって簡単に向きを変えてしまいますがこれはいわば保磁力が小さいことに似ています。もちろん、ディスクの微少な一部が比喩した磁石のように縦向きに回転したりすることはありませんが、保磁力が小さいと、外からビットと逆向きの磁石を近づけたときにビットの向きが反転します。このことを覚えておいてください。
記録:半導体レーザーの光を絞って記録したいビットに向かって当てるとそのビットは加熱され、普段は大きい保磁力がゼロになります。そこにビットと同じくらいの大きさの電磁石を裏から近づけることでビットの向き(上下)を思いのままに変えることができます。レーザー照射が終わるとビットの温度は下がり保磁力が回復します。これで記録完了。
再生:半導体レーザーの光を、先程よりは弱くして再生したいビットに当てます。今度は保磁力が弱くなるほど加熱されません。光は反射しますのでそれを読みとります。この光はビットの向きによって反射光の特性(偏光)が変化(カー回転)します。それを検出して再生ということになります。
うーん、「H-SHIN、わかんないことを書くなボケ!」って言われそうな気もしますが、あーっと、「ここは俺がルールだ。分かれ」ってことでお許しください(爆)
さて、これでMOの説明は出来ました。で、MDの話ですが、何と言っても音に迫力がない。私はメタルテープ&ドルビーサラウンドで音楽を聴いていたので、迫力はCD並みでした。そのせいでMDの迫力の無さに落胆しました。現に、同じ曲をMDとカセットテープで比べても音を比べるとMDの方が弱いのです。ただ、S/N比(ノイズに対する信号の大きさ)はMDの方がはるかに大きいので、小さな音はカセットテープとは比べものになりません。また、ビッチベンドなど、音が揺らぐ場合もMDの勝ちです。そりゃ再生レート違いますもんね(笑)
で、比較!
比較対象は全部SONY製品の話です。私は音響に関してSONY以外を買ったことがありませんから。だって全部SONYが開発したメディアだもん。また、これは私の主観のみの話ですのでご注意を。
| CompactDisk | MiniDisk | CasseteTape |
再生機値段 | 15,000円程度 | 15,000円程度 | 10,000円程度 |
メディア単価 | ---- | 150円程度 | 450円以上(メタル) |
本体の大きさ | 馬鹿でかい(直径14cmほど) | 小さい(8cm*7.5cm*1.5cm) | そこそこ小さい(11cm*8cm*2cm) |
音質(美しさ) | これ以上を求める意味はない |
よく聴くとかすれた感もあるが美しい | 音が歪みやすい |
音質(迫力) | これ以上を求める意味はない | MP3並みに論外 | CDに近い(メタル) |
備考 | PCでも使える | 2倍/4倍録音がある | 高速録音も可能 |
イヤホンで聴くのとスピーカーで聴くのとではまた違うようですが、こんな感じでしょう。
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