突然ですが、私は値切り魔です。特に家電製品の。はっきり言って私の奥さんになった(過去形じゃなくてfutureの意)人は間違いなく次の2つのどちらかを思うことでしょう。
「凄い交渉者ね。これは頼りになるわ」
or
「何この人? まだ値切るの? ちょっとひくわ…」
後者のほうが正常でしょう。ただ、
「貧乏臭いことしないでよ」
は不正解です(何が?)。そういう女性は家計を破綻させます(大嘘)。…閑話休題。
過去の例を挙げましょう。
- ビデオデッキの場合。
但し金額は正確な値ではなく、曖昧な記憶を元にしたものです。
まず、めぼしいもの2つに絞って店員を呼びました。21,500円のと18,500円のもの。
「これ、いくらになります?」
格安になっていてもおかまいなしの私。21,500円の方を指差します。そしてちょっと横柄。
店員は商品と値段を確認。
「これだと20,000円までですねぇ」
「んじゃこっちは?」
もう一方を指差して訊きます。
「こっちは既に18,500円ですから、18,000円ですね」
ここで芝居に出ます。そのくらいにしかならないのは当然だろうと思っていても、
「え〜、たった500円?」
と嘆くのです。
「これでも何度も安くなった末ですから…」
そんな売れない機種はいらん、という結論に達します。20,000円になる方を狙うことにしますが、それを悟られてはいけません。そっちの事情なんか知らねーよ、って感じで腕組とともに考えます。すると必ず、
「あとは消費税をサービスさせていただきますが…」
勝負あり。店員は大きな過ちを犯したのです。
「んじゃさ、21,500円の方を20,000円でなおかつ消費税をゼロにして」
ここで店員は「げっ」という様子を見せます。でも、売りたいので、
「わかりました」
これで私は 21,500*1.05 - 20,000 = 2,575円値切りました。1割強です。
- デジカメの場合
29,800円(秋葉原で最安値)を値切りにかかります。←鬼
「これ以上安くなりません?」
「お安くしたいのですが、出来ないもので、10,000円に付き1,000円の買い物券をさし上げてるんですよ」
LAOXだったのですが、私はその事を調べ挙げていました。だからLAOXで買おうとしたのです。
「そうですか…」
ここから30分ほどデジカメについて質問しまくり。この店員さん、私が買おうとしていたものの前世代を持っていたので良い点悪い点を丁寧に教えてくれました。説明を吟味してこれを買おうという決心にいたりました。
「持ってるのがノートPCでOSはWin95なので、スマートメディア用のPCカード必要ですよね」
オプションで値切ろうという作戦です。
「そうですね。7,000円くらいのがこちらですね…あ、PCカードならブランド関係ないですからこっちでも良いですね」
3,600円。見るとそのメーカーのスマートメディアが馬鹿安い。
「32MB(3,400円!)のスマートメディアもください」
「ありがとうございます。では、まずデジカメとスマートメディアをお買い上げいただいて、3000円分の券がお出しできますのでそれでPCカードを、ということでよろしいですね…あ、デジカメ専用の電池の在庫があるかもしれませんから、ありましたらさし上げます」
私はバッテリーのことをしきりに気にしていました。このデジカメ、単3電池4本でも動きますが、長持ちする専用電池もあります。それが約2000円。
「あ、ありました。ではこれはおまけとさせていただきます」
「ありがとうございます」
結果、5000円の得をしました。値切ったのはおまけ分ですね。これも策略。
- MDwalkman
先週はウォークマンが2台ともお亡くなりになったので、メタルテープの流通量が急に減ってきたこともあってMDwalkman(すなわちSONY製品)を買いに行きました。
ここで状態を記しておきましょう。
●家にはMD録音の環境が無い
●しかしながら家にあるCDdoubleラジカセはMD-Link機能として光デジタル出力を持っている
●録再MDwalkmanは最安値が29,800円(期間限定)
●MD録音には光デジタルケーブル(2,500円)が必要
●Walkmanは10,000円で最新のものが手に入る
●800円の部品を購入すれば半死の状態のWalkmanを聴くことが可能
●イヤホンまでもが半死である
まずはMDwalkmanを吟味(食べるわけじゃありません)しました。そしてWalkman。イヤホン。
ここで選択肢が浮かびます。
●MDwalkmanを買う
●Walkmanを買う
●800円の部品とともにイヤホン(4,000円)を買う
●800円の部品とともにイヤホン(3,000円)を買う
●800円で済ます
メディアのことを考えると、MDwalkmanを買うのが最善です。カセットテープは劣化が凄い上に、糞メーカーのものはモーターに随分と負荷を掛けるようで、モーターが弱っていくようです。ねぇ、東京電気工業株式会社。っつうかTDKいいかげんにしろ。その点はSONYのテープだけにすればいいのですが、満員電車でも負荷がかかりますし、はっきり言ってどんどん音は歪んでいきます。メタルテープも減ってますし…。
MDは1枚100円くらいになってますね。テープより安い! 全テープをSONYで固めることを考えたらMDを10枚買った方が遥かに安いです。場合によっては5,000円くらいの差がつきます。6,000+800…。TDKつぶしをすると選択肢でもっとも安いのが6,800円。Walkmanを買うと16,000円…。なんかいまいちです。
「いーや、MDで」
店員を呼びました。
「これ、安くなりませ…」
「なりません」
なんじゃこいつは!? 宿敵出現でしょうか。出端をくじかれました。こうなったら、
「んじゃ光デジタルケーブル(っつうか光ファイバー)つけてくれませ…」
「無理ですね。2,250円もしますから」
くっそぉ。やられた。しょーがないので質問攻め。店員は「買ってくれるな」と思ったようで、
「光デジタルケーブルは1,500円にならなります」
「うーん」
悩んでみせます。たっぷり3分。はっきり言って嫌がらせです。自覚してます。
「あとは安くならない?」
「消費税込みで30,000円にしましょう」
今回ばかりは敗北感が…。その店の制度を駆使して目いっぱい得できるようにはしましたけど。例えば指定のクレジットカードで買えば5年保証オプションが安くなります。通常なら商品の3%ですが、2%になるのです。500円の得。
29,800*1.05 + 2,250*1.05 - 31500 = 2,152円の値切り。うーん、負けた!
以上、値切りのお話でした。やってみてください。平均7.6%の値切り率。
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